言葉(1歳半)

べべには、生まれる前からバイリンガルになって欲しいと願っていた。
ただ、バイリンガルになるためには、そこへゆくまでの道なりはさまざまであり、方法は1つしかないということはない。
逆に言えば、算数のように回答できる答えもないし、バイリンガルとして話せる人のように育てても、自分の子供がそうなるとは限らない。

なんともあやふやで手さぐり的な教育ではあるが、それでも私は、べべにはしっかり日本語を教えてゆきたいと強く願っていた。 私にも方法は分からない。色々な意見があるが、それが「100%正しく、これをすれば絶対バイリンガルになれます」といったことはないと思っている。ただ、経験からいって思うのは、外国語を習得し、ある程度(*1)の力がつくためには、


親・本人の努力
本人の素質・センス
親・本人の興味

が、必要なのじゃないかと思っている。これらのどれか1つでも欠けると、バイリンガルにはなれないんじゃないだろうか?

もし、べべがこの先もずっとこの米国で暮らしていくのなら、日本語は、話せて聞けて、少し読んだり書けたりする程度でも良いと思っている。新聞が読めなくても良いと思っている。これが、私の日本語のゴールだ。
反対に英語は、やはり完全にアメリカ人同様話せなくてはいけないだろう。これが、もし今後住む国が違ってくるのなら、変わってくるかもしれない。
現地人としてその国に住むのなら、やはりその国の言葉を完全に理解する必要があると思っている。

また、夫は、トルコ語を話して欲しいと、べべにはトルコ語で接している。だから、厳密に言うと「トライリンガル」(3ヶ国語話者)に挑戦しているわけだ。
トルコ語に関しては、おそらくそれほど話せないで終わるのではないかと思っている。毎日夫と顔を会わせている時間を考えると、この先 ジジババと少し会話できる程度、じゃないだろうか?

私は、子供から大人まで沢山のバイリンガルの人に「どうやって2ヶ国語を習得したのか?」をよく聞いてきた。中国語と英語、フランス語と英語、トルコ語と英語、トルコ語とドイツ語、ベトナム語と英語、日本語と英語、スペイン語と英語、など、話す言葉はそれぞれだが、多くの人に共通しているのは、「親がその言葉で話しかけていた。(親がその言葉しか話せないから)」だった。そして、第二ヶ国語(多くが英語)は、学校や友達から習う。
バイリンガルにさせる1つの掟として、「母親が必ず1ヶ国語で話すこと」とあるものが多い。母親が日本語で話しかけていれば、日本語を母親から覚える、というものだ。
確かに、納得できるし、実際私は、ずっと日本語で話しかけてきた。ただ、それをしてもいつからか(主に学校へ行き始めてから)英語ばかりで答えるようになった、なんて話もよく聞くのも事実。

う〜ん、本当に難しい。本当に日本語話せるようになるんだろうか?と思いながら、私は 日本語でべべに話しかけてきた。歌も歌ってるし、絵本も読む。
ばぁばから送ってもらった「いないいないバア」などの日本の子供番組も10ヶ月くらいから見せてきた。1歳位になってから、これらの日本の番組がものすごく大好きになり、「ワンワン」と一緒に振り付けも完璧に覚えダンスするようになった。日本のアニメのDVDもいくつかある。
週に1度くらいの割合で、日本人の子供たちとも遊ばせている。おもちゃのエリアには、「ひらがな表」を張った。
1歳すぎてから、大分日本語で言っている事が分かってくるようになり、「おかたづけしようね。」「これ、ごみばこポイしてきて。」「いけないって言ったでしょ!」など理解するようになった。
じぃじやばぁばと過ごすと、日本語を急速に覚えてくる。「これ」という言葉も「ホ〜ホケキョ」なども日本へ里帰りして覚えてきた言葉だ。おかげで現在、言っていることがほぼ分かっているようだ。

しかし、このまま日本語どっぷりでいいのだろうか?という不安もでてきた。最近のカリフォルニアの教育は、(よくも悪くも)とても進んでいて子供達に沢山のことを要求するので、英語がまったくわからないまま5歳になると、学力面でかなり危機に面することになりかねない。 1歳半になった最近、英語の歌、絵本も増やし、一緒に「A Ring o' Roses」を踊ったりしている。今後、まだプレスクールに入れる予定がないので、マミー&ミークラスに参加して週に1,2回英語の環境も入れようかと思って居る。小さいうちから週3回くらいはアメリカ人の子供たちと遊ばせている。"Give me a Five!" "Hug" など理解している。
トルコ語では「ア プチュック」(ちゅ〜して!)「グレグレ」(バイバイ)など理解している。
現在、べべは、とてもおしゃべりでよくぺらぺらしゃべっているのだが、言葉にはなっていない幼児語がほとんどだ。

これらの言葉を定期的に記録していくことで、皆さんの参考にもなるかもしれない。

1歳半のべべの話す言葉

(日本語)
ママ、パパ、ジッジー(おじいちゃん)、ばぁば、ワンワン、ニャー、カーカー(カラス)、チッチ(鳥)、ピーピー(ピーポー ピーポー)、これ、バイバイ、いない いない バア

(英語)
Baby, what's that?, bye-bye, mommy, no

(トルコ語)
Anne(ママ), baba(パパ), Su"t(牛乳)


(*1)ある程度・・・私の「ある程度」とは、外国語が読めて話せて聞けて、それを使って仕事をしたり考えたり理論できたりすることをいう。