ボランティア

べべのいよいよ公立義務教育枠が始まって、早2ヶ月。「アメリカの学校はボランティア活動がすごい!」というのは聞いていたが、まさにそれを実感している。

私が以前勤務していたのは、私立園だったので、父兄がボランティアとしてクラスを手伝うことは、イベント以外にはなかったし、寄付金などは、年1度くらいじゃなかったかと思うが、今 毎週金曜日に持ち帰ってくる 宿題、アート作品、クラスの先生からのお知らせ、学校からのお知らせと一緒に あらゆる 募金運動(*1)のお知らせが入っている。

まずは、ギフト向けチョコレートの販売、クリスマスラッピングやカードの注文、子供のアート作品をコップやTシャツなどにしませんか、といったもの(これらは、売った金額などで学校へのマージンがある)から、サイレント・オークションへの出品など。
販売系は、「OOドル以上 売った子供には XXXをプレゼント!」といった類もアリ、勝負意識の高い子供によっては「ママ、これ買ってよ!」などと言われた。。。とクラスのあるママがなげいていた。

べべは、まだ読めないし、購買意欲が低いので、私はそれらのものには一切参加していない。親戚もいないし、買える所で買っていただきたい、子供にご近所を売り歩くようなことはして欲しくない、と思っている。
オークションへの出品などは クラスが全体となって秋祭りにて売るので、そういうものは何かテーマに沿ったものを買って子供に持たせたし、学校が始まる前、サプライリストがあり、クラス内で使う文房具などはすべて そろえた。
しかし、「コピー用紙五百枚(再生紙不可)だとか、糊は Elmer's Glue でキャップはオレンジのもの、消しゴムは XXブランド」など 買って用意するものに色々と注文が多いのにも びっくり。
1つの店でそろえられないこともアリ、2,3店回って揃えることになる。(面倒で、高くても良い人には 勿論 学校で 全てセット50ドル!! などでも買える)「日本だったら、こういうのって面倒だから 一括 学校へ3千円徴収などで済ませるだろうなあ〜。。。」と思ってしまうが、公立校なのであくまでもそういった形ではお金を徴収できないらしく、すべてのことには「これは義務ではありません」と書かれている。あくまでも「寄付」なのだと。。。

しかし、多くの親は 学校で自分の子供たちが使うものだから揃えるべきだと考えているように思う。おそらく、うちのクラスではほとんどの人が文房具を用意したと思う。(学校によって、個人個人で使うもの、クラスで皆でシェアするところと分かれるが、べべのクラスでは 文房具はすべてシェア、個人物は一切置いていない)
小学中学年にもなってくると、そのリストも「コンパス」だとか「三画定規」などあって、懐かしい〜と思ってしまう。5年生では やはり日本同様 「修学旅行」なるものがあるらしく、その予算なども書いてあった。

物品や金銭によるボランティア以外にも 勿論、参加型ボランティアは それはそれは沢山揃っている。一般的に アメリカの公立校などは 父兄のボランティア意欲が高く、参加熱が高いほど、学力レベル・学校レベルも高い、と言われている。
参加型ボランティアには、例えばこんなものがある。 図書館にて貸し出し係、朝の交通安全(これは日本でもやるよね?)、車で来る生徒への交通整理、ドア開け、クラス内での先生のお手伝いから 採点付け、クラス飾りつけ、祭りなどのイベントボランティアなど。。。勿論 PTAもあり、なぜか分からないが、うちの娘の学校はPTAに参加する父兄は お金を払ってPTAに参加しなければいけない。しかも、このPTAの参加度も わが娘のクラスも、学校全体もとっても高いのだ。(参加しない人はお金を払わない。)

小学校へ入れば、働く親も増えるだろうと思うのだが、働いている親も時間を融通して 参加型ボランティアをしているようだ。

意外だと感じたのが、べべのクラスの母親はわりと「専業主婦」か仕事をしても「パート」の人が多いようだ。アメリカってもっと、母親もフルで働きまくっているのかと思ったけど、プレスクールのときもそうだし、「子供がまだ小さいから、バジェットをしながら生活しているのよ。」といった人が少なくなかった。
このあたりでは、ある意味「専業主婦」のステイタスみたいな感覚もあるように感じる。
そしてこれらの多くの母親が、ボランティアとして率先して学校に関わり、子供たちの学校や習い事のタクシードライバーとして生活している。

私は2年間、べべのプレスクールで クラスのお手伝い参加をしてきて、ボランティアの大切さ、また自分にもメリットがたくさんあることは とてもよく分かっている。なにしろ、私の場合は 職業内容からいっても 働いていない間、ボランティアをしながらでも 他の多くの子供たちと関わることができるのは、意味が大きかったし、母親という立場からいっても 自分の子供が学校でどんな様子なのか、どの子供と仲がいいのか、どんな内容のことをしているのか が 体験で分かるので実際楽しかったりもした。クラスメートのことがよくわかったし、私自身も仲良くなれたし、父兄とも親しくなれた。
参加型ボランティアは、TBテスト(*2) にパスしないといけなかったり、ちょっと面倒でもあるのだが それさえ済めば メリットもあった。

しかし、下の子がいる現状、べべの今のクラスは参加できないなと思っていた。プレスクール時代は、必須だったので、夫の仕事の時間をずらしてもらってなんとかやってきたのだ。しかし、会議があったり、急に出れないこともしばしば。
やはりボランティアをするのは、他の人に迷惑にならないようにと思っている。

10月のボランティア予定表を見て 驚いた。なんと生徒20人中14名の親が、クラスに参加しているではないか!
多くが月2回、すごい人だと毎週参加している様子。実際やってみると、月2回というのも 案外とても大変だったりする。なんといっても1週間過ぎるのが、とても早く 1週間おきにボランティアがやってくるのだから。
その隣のメモに「小さな兄弟をつれてきての参加もOKですよ」と書いてあった。
おっ!これは 私でも 夫の力を借りずにできそうだぞ!

私の母も3人の子供を持ち、よくPTAの役員として学校参加をしていた。今年は私の親として、翌年は 弟の親として。。。といった感じで何年も 何回もやっていたようだ。今でも交流のある父兄もあるという。

日本では、PTAや役員参加が、くじびきになったり、「イヤイヤ」やっている、やらなくちゃいけない、といった学校が少なくないように思う。アメリカの父兄との かなりの熱のひらきがあるように思えてくる。なぜなんだろう??
忙しいのは、どの母親も同じなのにね。。。。



(*1)募金 ・・・ donation. 一般的にアメリカの公立学校は予算など限られているので、自分たちで学校をより向上させていくために率先して資金集めをし、運営に宛てている。

(*2)TBテスト・・・ツベルクリン反応の接種。日本人はBCG接種をしている人が多いので、反応が陽性となり、X線だの薬の処方だの面倒なことになることが多い。(人により、痒みや腫れに差があり)しかし、一旦BCGでの陽性もレントゲンでクリアとなれば、「この人はTBテストを受ける必要は無し」と書かれた用紙をもらえ、私はそれを 水戸黄門印籠のようにかかげ、接種なしで済ましている。通常は2〜4年置きにTBテストが必要。