テリブル2攻略法

「嫌だ嫌だ」と言ってばかりの 反抗期にあたる2歳は、一般的に「Terrible Two」(困った2歳)と呼ばれています。今まで、なんでも素直に言う事を聞いて 可愛い赤ちゃんだったのが、突然「やだもーん!」とか「あれ欲しい!!」と言ってばかりで 言う事聞かず、わがまま放題になり そのあまりの変貌ぶりに ママやパパは 苦労することかと思います。

人生第一の反抗期にあたるこの時期は 子どもにもよりますが、18ヶ月から36ヶ月の間におこります。大人の言うこと 全てに「No!」と反抗するかのようなこの時期、実は とても大切な時期でもあるのです。1歳まで 身長や体重が みるみる増え大きくなり体格が発達するのに対し、2歳ころから 体格の発育は ゆったり成長し、その分 頭脳が 急激に発達します。ぽっちゃりポンポンは 次第にスマートになっていき 「子供」らしい体型になっていきます。歌、手遊び、言葉などを どんどん覚え、自己主張をする時期にはいります。好きなもの興味あるものなど 自分から選んでいくようになり モノや事に対して執着心も芽生え始めます。ですから、今まで 与えたおもちゃで 遊んでいたのが、「これじゃなくて、あれがいいの!」など言うようになるのです。その割には わずか10分で飽きてしまうのが、まだまだ2歳なんですけどね。

大切な時期でもあるこの時期は、大人にとって とても難しい時期かと思います。実際、教師としても2、3歳が一番 難しい時期であります。なんでも自分1人でしたがるが、出来る範囲が決まっている。かと言って、勝手に手伝うと「私がやりたかったのにいー!」と泣き喚いたり・・。 この時期には、この時期の「テクニック」というものがあります。「テリブル2」は、決して 永遠にそうではないのです。ストレスをなるべく溜めずに、出来るだけ 楽しく過ごせるように、テクニックを使って「Terrific2」(すばらしい2歳)に変えてみせましょう。

    1: Routine(時間割り)を作ること。
幼児期に、日課を設定し、それにそって生活するというのは、非常に大切な事です。特に、食事の時間、お昼寝、お風呂の時間、寝る時間は いつも決まった時間に行いましょう。毎日がいくがままに過ごしてしまうと、子供の体に寝る時間やお腹のすく時間などがクセつきにくく、いつまでたっても遊んでいたり、という事になります。それでも、2歳児は、「まだ遊んでるの。寝ないの」と言うかもしれません。そんな時は、"Do you remeber it is time to go night night." (あら、おネンネの時間しょ?) と答え、時間で決まっているのだ、という事を クセつけさせましょう。

    2: 前もって、何をしなくてはいけないのか伝えること。
もし、あなたのご近所さんが、あなたが毎週楽しみにしているドラマを見ている時間に突然やってきて、「ねえ、タマゴがキレててスーパーへ行きたいんだけど、車が壊れちゃってて・・一緒に今から行ってくれるかしら?」と言われたら・・??
突然 やってきたわりに 図々しいとか、もっと早く言ってくれてたら連れて行ったのにとか 思いますよね?
これは 子供だって同じ事なんです。夢中になって人形と遊んでいるのに、「今からトイレ行こうか。漏らさない前にね」なんて言われても 子供にとったら どんな思いでしょうか? また、もしこれが大人同士のことだったら、私達は 普通 相手に事前に知らせたりお願いするでしょう。これは、子供に対しても 同じ尊敬の態度が必要です。 私達は、約5、10分前に、「あと5分で お片付けですよ。」と 知らせています。そうすることにより、子供自身 心の準備が出来るようです。

    3: 選択を与えること
これは、経験から言って、「〜しなさい!」と 言うより ずっと効果的です。人からあれこれ指導されるのではなく、子供自身が選ぶ、という教育は アメリカでは ごく自然に 行われています。この力を伸ばすことにより、将来的には 自ら正しい道を選択出来るようになるための 教育法です。 また、選択する権利を与えられる ということは 子供にとっても自信がつき、自分に任されているような気がするようです。
この「選択」ですが、「〜したいですか?」という YES OR NO の選択ではなくて、どちらに答えても 行き着く所は 目的達成にしましょう。ここが、大人の賢い所なんです。(笑)
たとえば、歯磨きの時間なのにダダこねる場合、「自分で歯ブラシ持って、磨く? それとも、ママが歯ブラシもって 磨こうか?」とか、「自分で歩いて行く? それとも、ママが 赤ちゃんみたいに 抱いて行こうか?」など・・。結局 どちらに選択しても 子供は 歯磨きをすることになりますよね? 「ママが 赤ちゃんみたいに・・」という台詞は、自分は 赤ちゃんではない、と思っている2、3歳には 効果的です。ベイビー扱いされたくない子供が多いからです。自分1人で 全て出来たら、"You're such a big boy/girl! You can do EVERYTHING by yourself!" (もうおっきなお兄ちゃん・お姉ちゃんだね! なーんでも 自分1人で 出来るんだもんね!)と 誉めましょう。また、それでも質問にNoと答えたら、 "That is not your choice. you have to choose one of those." (この質問にNoは、選べないよ、どちらかを選ばなくちゃ。) と 答えましょう。

    4: 時には 時間を与えること
子供は いつだって 夢中で遊んでいます。本当に 楽しくて、今はやめられない、のかもしれません。時には、子供に 時間を与えることも必要です。夢中で楽しんでいる子供に 無理やり止めさせるのは、面白いところで 映画が プッツンと終了してしまった感覚に似ているのでしょう。
「じゃあ、あと5分たったら もう1度呼ぶから そのときには ごはんだからね。」というと きっと子供は、「うん、あと5分ね。」と素直に聞きます。そして、ちょっとたったら 「さあ、約束の時間だよ。」と言えば、5分後には だいぶ 落ち着き素直に言うことを聞くようになります。私の経験では、ここまでの1から4までで、約85%の子供は 目的が達成できます。前もって予測して、早め早めに行動することが大切です。

    5: 3度言っても聞かない場合は、強行作戦に入る
テリブル2は それでも 逃げ回って聞かない場合があります。何度 声を押さえて優しく言っても聞かない時には、強行作戦に入りましょう。嫌がる子供を抱いて連れていってしまうのです。しかし、声をあげたり 恐ろしく怖い顔をするのは、逆効果です。言うことを聞かないときほど、静かに 低音で、ささやく方が 私は効果があると思います。逃げ回る子供をつかまえる方法は、目を合わせず知らぬ顔して かたづけなどしながら寄り道して、決して子供に、「追いかけている」と分からないようにすることです。そのすきに パパッと 子供に擦り寄ることが出来ます。そして、子供を抱いたら、"I'm sorry that I have to carry you." (抱えなくちゃいけなくなって ママは とっても残念だわ。)と静かに言いましょう。決して You、「あなた」が 悪い、とは責めないこと。

    6: してくれた事に 感謝をすること
こうして、なんとか テリブル2が 食事したり、歯磨きしたり、おむつ替えさせてくれたあとには、「ママの言うことを 聞いてくれてありがとう」と言います。これが当たり前なのよ、とか「今度はもっと早く聞いてね。」などと言うより、素直に感謝を述べた方が よっぽど お互い気分がいいものです。幼稚園では、園児にも 丁寧な言葉を使ったり、Thank you, Please は たくさん使います。子供に尊敬の態度を望むなら まずは 大人が見本を見せましょう。

さて、こんな感じで どうでしょうか? この中の どのくらい あなたは 実行していますか? 子供にばかり、「聞いてくれない」と嘆いてはいませんか? ママ同士の会話のときに 「ママー、あのねー」という言葉にきちんと 耳を傾けていますか? 子供は、小さいですが、しっかりと見ているものです。 また、これ以外にも、「これは テリブル2に効果的!」というの(褒美や罰は 除く) が あったら、教えてくださいね。皆で、良いアイディアはシェアして、辛抱強く楽しく乗り切りましょう!