先生は六つ目!?

幼稚園の先生という仕事は、忙しい。アメリカでは安月給の1つでもあるため、先生というのは「ベビーシッタ─の延長」としか 考えない人も 中にはいる。とんでもない間違いだ。

幼稚園の先生というのは、シッタ─と違い、「プロ」という自覚と立場がある。大勢の大切な子ども達を 1度に引き受け、事故の無いように注意をし、皆が楽しめるように遊具を提供し、安全に子ども達が生活出来るよう配慮しながらも、彼らの能力を最大に伸ばせる環境を作るよう 工夫をしている。

私達は、1度に 1つの事をするのではなく、同時に3つも4つも 違うことをやっている。



ペイントとシェービングクリームの2種類の アートを提供し、服が汚れないようスモックをかけながら、ブロックエリアでブロックを投げている子どもを注意し、その他の子どもにトイレに行くよう指示しながら、全体が見える位置に立ち、安全を確認している。

外遊び、おもちゃを片ずけ歩きながら、子ども達に 声かけをし、Side walkをほうきかけしながらも ブランコに乗って「せんせー押してー!」という子どもの背中を押しつつも、転んで怪我した子どもを抱いて慰めている。



先生をやっていると、のんびり座って絵本を読んでる暇は無い。絵本を読みながら、ページをめくるスキに、他の子は誰と何をしているのか、喧嘩してないか、常に全体をみなくてはいけない。1つの事に集中してしまうと 他が見えなくなる。そうなると、噛みついたり、転んだり、押したり、髪を引っ張ったり、事故が起る。 怪我や事故は、子ども時代にはよくある事だが、出来る限り 少なくなるように、先生は努力をしている。

先生には、前に2つ、左右に2つ、後ろに2つ、全部で6つの目がついている。どんな事をしても、どんな所にいてもちゃんと 皆の事が見えるように、目が6つついている。
ベテランになればなるほど、その6つの目は よく見えるようになる。私は、まだまだだから、もっと皆の事がよく見えるように、今日も明日も頑張っているんだよ。



上記の写真とエッセイの内容とは関係ありません