Mexico: Ensenada & Rosarita
友だち夫婦たちと、メキシコ:ロゼリタまで 遠出してきた。
これまで メキシコ国境の街 Tijiana(ティワナ)には、アメリカに来たばかりの頃 何度か行ってみたが、ここ最近行ってないし、今回はエンセナダまでの遠出だったので 朝からわくわくしていた。
サンディエゴから約2時間(国境前後で渋滞のため)くらい、ロゼリタとエンセナダは、海とシーフードの街として アメリカからの観光客に人気がある。ロゼリタは、知る人には「映画タイタニックが撮影された所」としても有名らしくて、車で通ったところに、あのタイタニック号が見えた。はっきりいって、それ以外には何もない殺伐としたところである。
サンディエゴに短期滞在する人と21才未満の人なら 必ず 行きそうなメキシコであるが、そのほとんどは ティワナまでであろう。もう少し、南へ下りるともっと綺麗なシーフードの美味しい街に着くのだが、ここまで来るには車が絶対必要なので、この辺りだと詳しい人と行くことを お勧めする。メキシコ人だと スパニッシュを話せるため ぼったくりも少ないであろう。
それから、アメリカ人以外の外国人がメキシコへ足を伸ばすなら、パスポートとビザ、学生ならI-20を持っていかなくてはいけない。72時間以内に、USボ─ダ─まで戻れば メキシコ・ビザ無しで 訪れることができる。
サンディエゴまで来た人の多くが、「そんなに近いのならメキシコへ」と行くのだが、その町並みを見れば、少なからず 誰もが ショックを感じるだろう。それは、ティワナだからだ。
ティワナという国境のある小さな街は、貧しい人たちが アメリカへの移民を願って移り住む。道路事情は悪く、道は狭い。いつでも渋滞のため、その車くるまが止まる合間をくぐり抜けて 歩く売り子たち。怪しい土産物から、車の中で食べれる古びたスナック、汚い雑巾を持って勝手に車を拭いて小銭を稼いで暮らしている人たち。足の無いひとや車いすの人たちも物乞いをしている。始めてのティワナは、私も ショキングな光景ばかりだった。
子どもや幼児は 道ばたに寝そべったり、いつのものだがわからないチューインガムをもって、道行く人に売りに訪ねている。1人の子どもに小銭を渡すと、大勢の子どもたちが寄ってくる。この子ども達は 学校なんて行けず、おもちゃで遊べず、ただただ 古びたチューインガムを売ったり靴を磨いて働いて幼児期を過ごしている。たったの30分、1本の国境を挟んで、こんなにも生活が違うのは 本当にショッキングで、自分の幸せをありがたく感じたものだった。今回もまた しかりである。
ティワナでは、18からお酒が飲めるし、日本同様 IDの提出を求められないので、若いティーンエイジャーは ここまできてクラブやバーを楽しむ。メキシコの方が 薬やシャネルなどの化粧品も安いので、それ目当てだったり、またメキシコの絵皿や花瓶などの土産ものを、値段交渉で買ったりするのが楽しくて来る人もいる。そして、本場メキシコでのタコ(タコス)やタクィート(トーティアに牛肉など詰めて巻いて焼いたモノ)などを食べにアメリカ人や外国人は来る。
今回は、このティワナでは止まらずに車でそのまま下へと降りた。信号に止まる度に、炎天下の中、売り子や足の無い人がうろうろしていた。私達は、1口に切って盛られたスイカとマンゴー、チュロスを車の窓から買う。全部、$1とか$2とかそんなもんだ。女友だちは 山盛りのスイカを食べきれずにいたので、「あまっちゃったね」というと、「ねえ、このスイカ あの人にあげようよ」と外にいる車いすの浮浪者を指した。「え!? この食べ残りを・・??」と彼。「そうよ、だって彼らは食べ物が無いのヨ。捨てるより マシでしょ。」と言い、窓から"セニョール!!"と叫んだ。(車いすの人は どうするかな・・??)と思いながら 黙ってみていると、"グラシエス、グラシエス(ありがとう、ありがとう)"と 車いすの人は 嬉しそうに 私達のスイカを 受け取った。まさに、「需要と供給」がここで成り立った。アメリカや日本では あり得ないことだ。さすが メキシコ!
ティワナでは、やたらと狭い道を何台もの車が列をなしたり、小さなミニバスに、立ち乗りで約30人くらいの人が乗っているのを見て、私は 「事故など合わないように・・」と少し、怖くなっていた。メキシコ人のオーガスティンは、「おりゃー!!」ってな感じで めちゃくちゃ飛ばしていたので 余計怖くなっていた。そんなとき、私達は 行き止まりの道へ来てしまった。つかさず、男の人が近寄ってきて、彼に何か言っていた。彼が、"グラシエス"というと、男は何か言い、オーガスティンは財布から小銭を出して 渡していた。またか・・・
メキシコでは なんでも「金」だ。日本もそうだけど それとは 違うイミで「お金」なのだ。何かしてもらったら 必ず小銭を要求される。トイレに行かせてといっても きっと 小銭が必要だろう。まあ、小さいお金だし、彼らにはこれが生活の糧になるんだけどね・・・。「ねえ、今 なんて話していたの?」と聞いたら、「なんかここは行き止まりだから、って違う行き方を教えて貰ったよ。それで50¢(約52円)くれれば良いから・・って」行き止まりって、そりゃ 見れば分かるっちゅーの!!! どうやら男は 私達にUターンの仕方を教えてくれただけのようだ・・・うーん、やっぱり ここは メキシコなんだなあ・・・
そんな貧しいティワナの車から見る風景は、これが家?という建物ばかりだ。トタンで重ねられたような 風をよけるだけのような家。子どもの頃、私が近所の子ども達と作った「基地」の方が立派かも?という代物ばかり。石作りの家も 薄汚れた小さなピンクやオレンジの家々。ひもにぶらさがった洗濯物が ホコリまみれの風の中、ゆらゆら している。それが、南へ行くうちにようやく 風景が変ってくる。
去年かいつだったかに 建設された 有料道路。$2・10(約230円)を払って 海沿いを走って行く。有料道路を走る車は ティワナとは違い、アメリカンナンバーばかり。この辺りまで来ると、小さな貧しい家の隣りには 豪邸が立っていたり、建築中だったりする。メキシコの金持ちと貧乏が行き来する街。ロゼリタに近くなってくると、豪邸が立ち並び、綺麗なホテルがたっている。この辺の土地は まだまだ安いため、低価格でラ・ホヤ並のマンション(豪邸)が立てられるのだ。海では 白人達が サーフィンをしているのが見える。気がつくと ここでは アメリカンばかりだ。そう、ここはアメリカ人、特にサンディエガンに人気の観光の街なのだ。
ロゼリタは、海とシーフードの臭いがする小さな街。それほど、綺麗ではなく 道路設備も良くないので、車はホコリまみれになり、ガタガタ揺れが激しい。
私達は 昼ごろ ロザリタに到着したので ここで一番綺麗な感じのレストランでお昼にした。丸太で作られたロッジ風の建物に、メキシコタイルがはめ込んである 可愛らしいレストラン。客は 皆 白人である。そして、ウェイタ─は 中学生くらいのメキシコ人の男の子。ちょっと、複雑な気がした。ここは、シーフード、特にロブスターで有名な街なのに 食べるのは ここに住むメキシコ人ではなく、アメリカ人なんだから・・・。
ここで 私は スペシャルメニューを注文した。2匹の大きなロブスター丸焼きに、ビーンズ、ライス、トーティア・スープがついて $8.99(約900円)である。新鮮で美味しそう・・。彼は メキシコビール、コロナも注文する。そして、メキシコ料理店に あるお馴染の アレが始まった・・・。
そう、アレとは、メキシコ音楽である。男性歌い手とアコーディオン、トランペットなど音楽団が近寄ってきて 音楽を始めるのだ。もちろん最後には チップが必要である。メキシコ音楽って、何を言っているのか分からないんだけど なんか陽気である。悲しい恋の歌なのかもしれないが、なぜか いつも 陽気な 歌声である。
近くには、10人位の 白人ギャル達がマルガリ─タを飲んで ハシャいでいた。そこへ、2人の男性客が 入ってきて、私達の横の席に座った。彼らは ギャル達をちらり ちらり と見ながら、メキシコ音楽団を呼び チップを渡して、"あの人達に 1曲お願いします"と、音楽をささげた。
陽気な 音楽団の歌は 私達の間近で 歌い始めた。これまた 何を言っているのか分からないけど もしかしたら
"あんたたちー、ナンパされているよー ♪" と言う歌詞かもしれない。ハシャいでた ギャル達は、これまた一層 ハシャギ始めて、もはや 私達の会話など 聞えやしなかった。男たちは これで、きっと満足なんだろう・・・。
"うちの彼が さっと 歌を捧げてくれたら ちょっと嬉しいよな・・"なんて、乙女チックな事を考えながら、よく考えると 彼は よく歌を捧げてくれていることに気がついた。ただ、彼の場合、音楽団に頼むんじゃなくて 自分で 歌詞作って 適当に歌っているだけなんだけど・・・。(笑)
メキシコは あんなにアメリカに近いのに、そこはもう 別世界です。きっと あなたも 新しい体験が出来るでしょう。
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