離乳食
料理の苦手な私でもべべの離乳食は手作りでいこう、と妊娠中から思っていた。母乳にしても手作り離乳食にしても、まるでそれが当たり前であるかのように、私は市販の離乳食は非常時以外には使いたくないな、と考えていた。
アメリカでは離乳食を手作りで・・・というのはほとんど聞いたことがない。初期のスタートとして日本では「おもゆ」からはじめるが、これもアメリカではシリアルかライス、である。これらは粉末状になっていてフォーミュラや水などで溶いて食べさせるのである。その後は、Jarとよばれるベビーフードの瓶が主流で、初期は小さいものからだんだん大きさが大きくなってそれぞれの月齢にあわせた量が売っている。種類も豊富で、野菜類から肉、スパゲティ、フルーツなどあらゆるものが売っている。完了期になってくると、小さなお弁当のようなベイビーフード(やさいのコロコロサイズにマッシュポテト、フルーツなど)があり、一切手作りしなくてもこれらの商品で赤ちゃんは育つことが出来るのである。
しかし、その後アメリカの子供の多くは、ジャンクフードへと入っていく。フレンチフライやチキンナゲットが大好きで、大人になると外食ばかり。親がそういう生活だから、子供は手作りの家庭料理を食べずに成長する子が少なくない。そしてそんな風に育った大人は、その子へもまた家庭料理を味あわせずに育てるのである。その繰り返し。
私は、赤ちゃん期の離乳食は、その後の食生活に大きく関わってくる、と思っている。離乳食時期に沢山野菜を食べ、栄養のあるきちんとした食生活をしていけばその後も(1時期は食にムラが出ても)ジャンクフード命にはならないんじゃないだろうか、と。
アメリカの離乳食ばかり食べていると、その後和食よりも洋食派になる傾向があるらしい。我が家は和食中心、ファストフードのハンバーガーはほとんど食べない家庭なので、べべにはきちんとご飯を食べて欲しかった。仕事をしていたらできなかったと思う
。でも私は専業主婦になり、時間があるので、ちゃんと作っていこう、と考えていたのである。
しかし離乳食ってどうやって作っていくんだろうか?その辺は、アメリカに住んでいるとまったく分からなかった。産後4ヶ月で日本へ帰り、そのとき従姉妹から離乳食の本をもらったり、「こうやるんだよ」と色々アドバイスをもらい、やっと見えてきたのである。アメリカに住んでいると どうやって離乳食を作ったらいいのか 分からないという日本人マミーが少なくないんじゃないだろうか?
日本で市販されている「離乳食セット」は重宝する。これでりんごをしぼったり、ポテトをつぶしたり、スープをこしたり、となんでもできる。
それから意外にとても役立っているのが、トルコのコーヒーなべである。トルココーヒーなべは小さくてまさに離乳食サイズ。今でも愛用している。
食べるときには、日本にある赤ちゃん用のスプーンが良い。アメリカにはあんなに小ぶりの小さなスプーンはない。小ぶりなので小さな口に入りやすく、私は日本で2本購入したが、スプーンの深さでも浅いもの深いものがあり、べべには浅いスプーンが使いやすかった。子供にもよるかと思うので、2本くらい買って試してみるといいだろう。
食後の歯ブラシも同様で、日本にはブラシがほんの少しの小さな赤ちゃん用歯ぶらしがある。べべは、なんと3ヶ月で歯が2本はえ始めたので、1歳になった今では上下8本も生えている。4ヶ月の頃から歯磨きは自分でやらせ、フィニッシュを大人が手伝っている。
さて、離乳食だが、べべは6ヶ月からスタートした。
べべは敏感肌なため、離乳食をあまり早くから始めると食アレルギーの反応がでやすくなる、とドクターからも言われていた。また、食べ物にも色々制限があり、いちごやオレンジは1歳を過ぎてから、何は10ヶ月から これは8ヶ月から、など食べるものも決まっていた。
最初は野菜とフルーツ、ご飯中心の離乳食である。
初期は、想像していたよりも簡単だった。ただゆでてぐちょぐちょにすればいいだけだから。ジャガイモ、にんじん、かぼちゃなどをゆでて、野菜スープやだし汁(下参照↓)でとくだけである。おかゆに関しては、そのゆるさかげんが少々難しかった。べべの場合、ゆるく作ったおかゆをさらに裏ごししてドロドロに作った方が食べやすいようであった。それらはすべて、氷皿にいれ冷凍し、ジップロックで小分けして、使うときにレンジでチンして与えていたので、毎日作る必要がなかった。量もほんの少しなので、現代の日本のママがよくしているこの冷凍保存法は、なかなかのアイディアだと思う。
離乳食は割りと順調に進んでいる。8ヶ月ごろから2回食にし、野菜もよく食べてくれている。9ヶ月でトルコに行くことになり、その期間はできるだけ手作りにしたものの、半分は日本のBFをもっていって重宝した。出かけることも多かったし、外出先で食べることがあったので、これらのBFはすぐにどこでも使えた。家には、スープ、野菜など冷凍しておいて、それらと併用して使うこともあったし、どこの家にもにんじん、ジャガイモなどがあったからそれらを使ってゆでて食べさせたりもした。味付けなどはほとんどなく、自然の野菜のままの味だけである。この頃、べべはおうどん、そうめんなど麺類やじゃがいも、にんじん、メロン、スイカなどが好きなようであった。
トルコも後半になると、フォーミュラで煮立てて食べさせていたエクメック(パン)も、白い部分を手に持たせて、そのまま食べることも出来るようになっていった。
トルコから帰国してからというもの食欲が増えたせいか、あの便秘がちなべべが毎日1,2回多い時で4回もうんちをするようになった。(嬉!!)
不思議だったのは、トルコ&英国から帰国後3週間は、毎日夜中3時ごろにうんちをするのである。赤ちゃんでも寝ているときはうんちをしないというのに、これは時差ぼけからくる影響であろうか?そのため本人もふんばったり辛いらしく、この3週間は夜中にしばらく起きていたりと、親子共々寝不足が続いたのであった。
3回食には11ヶ月に入って始めた。この辺になると、なんだかいつもべべの食事の準備をしているようである。朝食べたと思ったら、あっという間に12時になりおなかがすくようで、材料がないときはバナナやおかゆ、パン、赤ちゃん用せんべいなどを食べる。夜は5:30ー6:00ごろ 私たちと一緒に座って食べるので、大人の食事と子供の食事と作らなくてはいけない。量は少しずつ増え、おかゆも少しずつ固くさせていった。7分かゆくらいであろうか?つぶがはっきりわかるが、大人の食べるおかゆよりはやらかめ、である。1歳までは魚、肉は与えず、しょうゆなど調味料も一切使わなかったため、野菜がマンネリ化してきて何を食べさせようか困った時期もあった。
「とりわけ」という案もあるが、不器用な私には、難しく 今日はべべがじゃがいもとブロッコリーだから、シチューにしよう、ってな感じでべべの離乳食を中心に考えたメニュー献立「逆とりわけ」になる始末。
それでも大半は、まだ別メニューで冷凍した野菜としいたけを片栗粉でとろみにさせたものとか、味噌汁におふ などのメニューであった。
あと後期にはいって、気がついたこともある。今まで日本の離乳食メニューを参考にして作っていたので、どうしても日本で採れる野菜が主であり、たとえば日本のかぼちゃなど、私には少しばかり高値であっても買っていたのだが、だんだん量もふえてきたので、「それではアメリカの西洋かぼちゃなどどうだろうか?」と使ってみたコトである。
べべはかぼちゃが好きらしく、いつも沢山食べてくれる。西洋かぼちゃにしても同じで、私は「バナナスクオッシュ」という瓜系の野菜を食べさせてみた。スクオッシュなので瓜系だと思うが味はかぼちゃに近い。色はもっと黄色で値段は33セント。かぼちゃ半分で2ドル近かったので、お買い得だ。
アメリカでは、見たこともない野菜の種類がたくさんあるが、ものによってはそちらの方が安かったりするので、それで代用できるのではないかと思う。その他、中国の野菜(ほうれん草のようなもの)も食べさせたりした。
11月で1歳になった今、べべの食事はまだ完了期にいってないような気がする。おかきなど作って食べることもあるが、おかゆはやらかめ、ささ身肉やタラ白身魚は始めたばかりだ。味付けはしょうゆや粉チーズを時々使うが、砂糖や塩、こしょうなどはまだ使ってない。ただ、外食先ででるお味噌汁にご飯をいれたもの、野菜(きゅうり、キャベツなど)そのまま食べさせてしまったりするが、おなかがすいているときはそれらも食べるようになってきた。たいていの場合は、バナナやパンなども出かけるときは持っていくし、おやつ(日本の赤ちゃん用せんべい、クラッカー、アメリカのチェリオス)などもかかせない。
卵は黄身の部分のみ、始めたばかりなのでまだ野菜のほうが好きなようである。おかゆは、好きみたいで、どっちかというと和食派なんじゃないだろうか?
歯は8本もあるのに、まだまだ少し堅いものになるとペーっと出してしまう。グリーンビーンズやにんじんなどはゆでたものを手にとって食べたり、スプーンの練習もしている。飲み物は赤ちゃん用麦茶、水を中心に、最近豆乳も飲ませるようにした。まだ母乳を吸っているため、少しずつこっちの味に慣れさせて、母乳が上手く終わればいいなと思うのだが、これもなかなか上手くゆかない。ジュースなどはまだ与えることは考えていない。一度甘い味を知ってしまうと、麦茶など飲まなくなってしまうからだ。飲み物はアメリカのスパウトカップか、日本のマグマグストローで飲んでいる。8ヶ月の頃は、スパウトを嫌がったのに、毎日与えているといつか飲めるようになるのである。
毎日指定のべべの椅子にすわって、いただきます、とごちそうさま、をさせる。おじぎをして「美味しい顔」というとニコ〜っと笑ってくれるべべの食事には、メニュー悩みながらもその姿見たさに やっぱり一所懸命作ってしまう私なのである。
野菜スープとだし汁の作り方
(野菜ス−プ)
@玉ねぎ1/3個、にんじん中1/3本、キャベツの葉1枚、大根1/6を用意する。
それぞれ皮をむいてみじん切りにする。
A水600ccを鍋に入れて@の材料を加える。
B沸騰したら火を弱め、よくアクを取り、約30分煮込む。
Cざるでこして出来上がり(300cc)
*大根がなくても味はよく出ます。
(だし汁)
@鍋に水300ccと昆布10cmを入れて約30分おく。
A@を火にかけて沸騰寸前に昆布をとりだす。
B鍋にひとつかみのかつお節をいれて弱火で4−5分煮る。
Cざるでこしてできあがり(200cc)
*それぞれ氷皿に小分けして冷凍しておくと、作るとき簡単です。
日本で買った離乳食キット(上)トルココーヒーを作るミニなべ(下)
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