親子留学 (手続き編)

ここ最近、日本人から「親子留学」という言葉を耳にする。
若いヤングママが、小さな子供と一緒に、海外へ短期留学をすることを言うらしい。
子供は現地の幼稚園やデイケア、ママは英語学校へと通い、語学や文化を肌で体験する海外旅行のことを指す。
独身のとき出来なかった海外留学を叶えるため、子供と自分の英語教育の向上のため、など理由は 様々であろう。親子留学は、おそらく他の国では あまり見られない特殊な海外旅行といえる。

そんな昨今、「ゆうさんの幼稚園へ体験入園したいんですけど・・」と日本在のEllyさんから、メールが来たのは2000年秋のこと。Ellyさんとは、メールや掲示板からやり取りをしていて、サンディエゴへ親子留学にくる、という。

私の園では、特に「日本語を話せる教師がいる」ということを、公にはしていない。入ってみたら、あら、まあ、日本人先生がいましたよ、という感じで、日本から園児の体験留学というのは、特に率先して行ってはいない。よって、私はそんなことが出来るのか、最初は不確かであった。

翌日、ディレクターに相談をしてみると、「あらー、わざわざ海外旅行なのに幼稚園へ通うの? え、文化を学ぶ?へ〜、面白いことするわねえー。いいじゃないですか、歓迎よ!」とあっさりOKがもらえた。
アメリカ人が、海外へ旅行する一番の目的は、他国の文化遺跡や自然への挑戦、美術館見学など リラクゼーション、エンターテーメントすることで、学校へ入るためにわざわざ海外旅行するというのは、不思議なのである。
すんなりOKをもらえた事を、Ellyさんに伝えると、彼女はとても喜んでくれた。

アメリカでは 不定期やたったの数日だけ来るコ、夏休みだけくるコなども受け入れる園もあり、それを Drop In という。(親の立場から見ると Drop Off なんだが・・)
私の園でも Drop In は通常、クラスに空きがある日には、入れてもらえるようになっている。

Ellyさんの娘さんのみうちゃんは、私の担当年齢でもあるから、「ゆうさんのクラスへ入れたいですねー。何かあっても日本語通じるし・・」と言ってくれた。なんとかして、私のクラスへ入れるよう園側からも調整するようである。しかし、申し込みは早いに越したこと無い。

親子留学をするにあたって、みうちゃんはまず予防接種を済まさなくてはならない。アメリカでは、就学する児童の接種は義務づけされており、これをしないで万が一、他の児童に感染でもしたらオオゴトになるであろう。(勿論、教師の私もそれらの接種はしたのである。)いろいろな提出書類と共に、接種についての説明を Ellyさんに郵送する。

ここで問題になったのは、日本にはない(又は 珍しい)接種が義務付けされていることである。ポリオも日本では2回で済むのだが、ここでは、3回しないと効果がない、とされている。
この時点で、Ellyさんは、「出来ないものもあるのだが、どうしましょう?」と困ってしまった。

幼稚園の事務担当者に、事情を話す。結果、「それでは、日本の幼稚園で義務になっている接種のみで、その義務を使いましょう。出来ないものは仕方ないでしょうね。」ということになった。(この件は各、園でお問い合わせください)これで、健康診断書を、英文で医者に作成してもらえば、書類は完了である。接種には、期間や子供の体調調整などあるため、早め早めに開始することをお勧めする。

Ellyさんは、その他、ここでの親子ホームステイ先や色んな手続きがあって、かなり忙しかったらしいが、アメリカ幼稚園体験留学は、かなり現実を帯びてきた。私のクラスでは、日本との文化交流があるため、日本から子供が来るとなると、皆もきっと親近感を覚えるだろうと期待している。
Ellyさん一家がサンディエゴへ来るのは、イースターのころ。はてさて、アメリカンキッズの中でみうちゃんは、上手く馴染んで楽しんでくれるだろうか?この第2弾は、そのころ報告となりましょう・・・・

ママから見たEllyさんの「親子留学」エッセイは、こちらからどうぞ・・・


アメリカの幼稚園での一般的な申し込み書類 (全て英文)

  • 健康診断(医者執筆)
  • 予防接種の記録
  • 家庭での健康や生活状態の記録(アレルギーなど含む)
  • 児童の写真
  • 緊急連絡先(両親以外の送迎者名)、ホームドクターの氏名
  • その他、色々なものにサインをする必要がある(例えば、親や個人の権利、虐待時の通報許可など・・)
  • 初登園日の用紙
  • 保育時間や曜日の用紙



    予防接種 (Immunization Requirements) 
    (カリフォルニア教育予防接種法では、個人の尊重や宗教を理由に接種を拒否する権利を儲けています。医者に相談してください。)

  • DTP/ DTaP (ジフテリア)
  • Polio (ポリオ)
  • Hib (ハモフィラスインフルエンザ)
  • Hep B (B型カイエン)
  • MMR (はしか、おたふく風、ルベラ 三種混合)
  • Varicella (水疱瘡)
  • TB Test (ツベルクリン反応検査)BCG接種を受けていると、陰性と判定されやすい。陰性の場合、X線を受ける必要がある。

    年齢により義務接種は違ってきます