No!No!No!
「おもちゃは 投げてはダメ!」「お友だちをたたいたらいけないでしょ!」「走ったら駄目よ!」「No, バナナは 赤じゃなくて黄色でしょう?」
・・ダメ、駄目、だめ・・・。
気がつくと 大人は いつも子供に No! や Don't!を使っているような気がします。子供にとったら どんな気分でしょうか?
大人の私でさえ、いつも誰かから 「あれは 駄目、これもダメ」と否定されたら 何も やる気がなくなってしまうでしょう。それは 子供も同じこと。
幼児教育では、教師は 「No! や Don't! 」を 使わずに 子供たちとは 前向きな会話をすべきだとされています。これは、注意をしなくても良い、という意味ではありません。否定文(No! や Don't!)は使わずに、肯定文を使って子供たちに接しましょう、という事です。これをpositive sentenseといいます。
positive sentense とは、子供の動作を否定する文ではなく、「こうしましょう」という前向きな文を作りましょう、ということです。具体的には どんな文を使えばいいのでしょうか。
おもちゃを投げる子供には、「Don't throw the toy! (おもちゃを投げてはダメ!)」の代わりに、「The toy stays on the floor.(おもちゃは床にね)」とか、
お友だちを叩こうとする子供には、「Don't hit her!」「No hitting! (叩いちゃ駄目でしょ!)」の代わりに、「Gentle hands」「soft touches (お手ては やさしく)」という言い方を使えばいいのです。
positive sentense を使うには 少々 練習がいります。なぜならは、(〜しては ダメ!)と目の前で行われている動作を否定する言い方の方が 頭に浮かび易いし、とっさのときには つい No! と口走ってしまうでしょう。
No! と言いたいときには、大抵 とっさの時が多いからです。
私も 本当に positive sentense を使いこなせるまで 経験が必要でした。今ではほとんど どの年齢の子供たちと接していても No! を使わずに過ごしています。
それでも乳児が高い所から転げおちそうになったりなど、危険な状態の場合には口にだしてしまうこともあるかもしれません。しかし、日頃から だめ、ダメ ばかり言わない、という事は できるはずですね。
実際には、本当に 危険な状態というのも 稀なのも 事実です。No!, ダメ、駄目を いつも 否定ばかりしないこと、これは 子供を信じ、尊敬している大切なアプローチの1歩でもあるのです。
|