なるにはエッセイシリーズ@ 日系幼稚園教師
日本人学校・学園とは、海外に住む日本人子息の日本語教育のために設立された教育機関のことを指します。 いつ日本に戻っても支障がないように現地にいても日本語教育を行いましょうということですから、基本的には日本人の子ども、日本語が出来る子供が中心になってきますが、最近では ハーフの子どもや日本語を学びたい現地の子どもも少なからず居るようです。
日系幼稚園では日本の文化や習慣、行事なども取り入れながら日本語にて 日本人の先生が教育をします。アメリカ人教師も取り入れる園もありますが、英語教育は1、2時間のみで それ以外の生活では日本語が中心となってきます。
米国には、保育園から高校まで日本語で授業が受けられる機関があります。全日制と補習校(*1)とでは、日本語にての授業レベル・スピードも多少変わって来ます。大体どこの州にもありますが、日系企業や日本人が多い大都市の方がその数が田舎より上回るのは当然のことでしょう。
日系幼稚園で働くには日本の幼稚園教員資格を持ち、最低3年の教育経験があると有利になりますが、必ずしも必須ということではありません。実際には、労働ビザを持っている人を優先にすることが多く、逆にいえば「(大学・短大卒で)ビザさえあれば採用してもらえる」可能性があるということです。
労働ビザのサポートは、年々難しくなっており幼稚園経営者側で申請料を負担し申請しても時間がかかったりビザが下りない事もあることから、ビザを既に持っている人を採用した方が手っ取り早い、ということになります。補習校はパートタイムになるのでビザサポートは不可能ですが、全日の幼稚園なら可能性はまだありますから、連絡を取り採用のチャンスをうかがう手はあると思います。
基本的に全日でも補習校でも教師募集は 空きがあり次第募集ということが多いので、募集人数や時期は不規則ですが、働きたい園があったらいつでもアプローチをし空きがあったら声をかけてもらうようにするといいでしょう。多くの園がHPを持っている時代ですから、日々の募集チェックを欠かさないようにしましょう。
ビザをサポートしてくれる園では、募集の際に「ビザサポート有り」と記載してあります。めでたくビザをサポートしてくれ採用が決まったときには、自分でも負担しなければいけない申請料がありますのでそれを用意する必要があります。1つ
この時サポートしてくれるのは、H-1Bというビザです。H-1Bは専門職:幼児教育の専攻で大学卒、または短大卒なら6年の教育経験があり、アメリカ市民で採用を探してみたが心あたりある人材が見つからなかったポジションの時に申請できるビザです。H-1Bビザの有効期限は3年、更新は1回のみ(計6年間)です。この間に、職場を変えるとまた新しい園からH-1Bを再申請しなければなりません。H-1Bを取得後、グリーンカード(永住権)を申請することが出来ます。グリーンカードがあると、仕事を変えても また 仕事をしていなくても合法で米国に無制限滞在できるので、融通の便としては取得する方がいいでしょう。H-1Bの申請は、個人では大変複雑なので移民弁護士に依頼する方が良いと思われます。このときの依頼料も10万円以上はかかることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
私の知り合いで、実際に とある州の日系幼稚園にビザサポートをしてもらいながら働いていた人がいます。彼女は、日本の幼稚園教員資格を持ち、日本で数年教師経験を持っていました。しかし、サポート申請料は給料から引かれていたので実質月9万円(当時)程度しか貰えず、アパートにルームメートと暮らしても足りずに、結局親から仕送りしてもらいながら働いていました。職場も日本語、周りも皆日本人なため、アメリカにいても英語は特に使わず、日本に居るかのように暮らしていました。経営者によっては、こちら側の弱い所をいいように握り 理不尽に長時間働かせるところもあるようですので、注意が必要です。
*Sweet Home の過去にも海外就職についてのエッセイがあります。参考にしてみて下さいね。
(*1)全日制と補習校・・・全日制は、週5日の日本語学校、補習校とは毎週土曜のみの学校を指します。補習校へ通う子どもは平日には現地の学校でアメリカ人の子ども達と授業を受けることになります。
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