アメリカ人の名前

約300人の児童が在籍している今の幼稚園で 働き出してから、色々なアメリカン名を 知り、覚えるようになった。名前を覚えるのが、日本でも苦手だった私が今や 全児童の 名前を ほぼ覚えられるようになるまで、結構時間が掛った。アメリカにおいて 名前 を覚えるという事は、同時に ニックネームも 覚える、ということである。

アメリカでは 特に長い名前には、短い愛称で呼ばれる。ジョ─ダンはジョジョとか、 ザッカリーはザック、ビクトリアは トリーなど、一応名前に応じて付くべき ニックネームが暗黙の了解で 決まっているのだが、これになじみのない私には、 本名は なんなのか 分からない事が、たくさんある。始めて園に行ったとき、 同僚が、"Hi, I'm Pat. Nice to see you!" (ハイ、私は パット。よろしくね!) と自分に紹介してくれて、皆も 園児も「Ms.Pat」と呼ぶ彼女の本名が パトリシアと分かったのは ずいぶん 時間が たってからだった。

愛称は、アメリカでは ごく当たり前のようだ。誰もかれもがそう呼び、名札や 手紙の 宛名なんかも 愛称でOKだし。本名より 愛称がメジャーになってしまってるような気さえする。 ビリ─はウィリアム、ジョーイはジョセフ、ファビーは ファビアナ、サムは サミュエル・・・ そして やっかいなのは、ニック(ニコラスの愛称)が本名、というのも私の友だちの中 にはいる。 今まで書いたのは 名前だけで、これに ミドルネームと名字がつくから もうお手上げ。 私も「どーにか せー!!」と叫びたくなってしまう。

だが・・・。私が 一番 不思議なのは 愛称ではない。それは「親と同じ名前をつける」こと。 お友だちのメリッサに今月 男の子が生まれる予定だが、彼女の赤ちゃんの名前は、彼女の夫と 同じ「オーガスティン」。オーガスティンのお父さんの名前も オーガスティン。男だから名字も 当然一緒なので 3人とも同姓同名になる。Jr.(ジュニア)というのは特に付けない。 これって、すごく混乱しないか・・・?? 家族や親戚同士の集まりで 一体どう呼びわけているのだろうか・・?

私にはすごく妙な感じの「同姓をつける」という行為だが、ここの人には 別に変でもなんでもないらしい。 同僚とその子どもにもいて、私たちは「baby Marc」「Mr. Marc」と呼び分けている。 彼は今は 本当に赤ちゃんだからいいけど、多分 これから 大きくなっても ずっとbaby Marcと呼ばれることに なるのだろう。それを証拠に、同僚の親戚には、もうおばあちゃんなのに、little Michelle(小さなミッシェル) と呼ばれている同姓同名がいるらしい。 ここまでくると 私が叫びたくなる理由が お分かりだろうか? アメリカって とっても不思議である。