子連れ里帰り'03 @
今年1月に、私の両親とべべは初めての対面をし、ひとめでべべの可愛さに魅了された両親は「日本に連れていらっしゃい」と私たちにチケットを用意してくれたので、3月後半 私はべべを連れて日本へ4週間行く事になった。勿論、私は大喜びで、帰国日が待ち遠しかった。
赤ちゃん・子ども連れのフライトはJALが一番!ということは、インターネットで調べて知っていたので、今回初めてJAL・ファミリーサービス(*1)とバシネット(*2)を利用してみた。とはいえ、今回は私1人ではなく、4ヶ月の赤ちゃん連れである。機内では寝てくれるだろうか?泣いちゃうだろうか?耳鳴りは大丈夫だろうか?などなど、色々不安なきにしもあらず。
おまけに、今回は帰国予定日の週にイラク戦争が始まり、台湾や東南アジアを中心にSARSが広まり始めた所だったのでダブル・バッドラックである。行くかどうか迷った末、周りに止められたにもかかわらずフライトすることに決めた。というのは、まず戦争でフライトを控える人が急増、機内は多分搭乗客が少ないのではないか?と思ったためと、民間機は狙われられないであろうと分かっていたからである。ともあれ、前回の日本帰国直前はテロ9・11だったし、まったくついてない。。。というのが正直な気持ちである。
なにがなんでもべべだけは生きて帰ってこさせねば!という気合をいれて、サンディエゴからLAXへ出発した。
SD-LA間の国境では、戦争が始まったと共に1台1台ストップさせるチェックが始まった。最近では、不定期に検査があったのだが、戦争後は毎日あるようである。そしてLAXでは、警察が空港前に配置していて、ここでもストップしなければならなかった。質問などはされなかったが、やはり戦争は始まってしまったので緊張感が漂う。
搭乗手続きはファミリーサービスの場合、ファーストクラスの方からチェックができる。並ぶことなく、スムーズに優先ラインに並べるのが嬉しい。空港でも割と空いていて、どこでも並ばなくて手続きができているようだった。
荷物検査では、中身は空けられたものの、白い特殊紙をさらさらっとあてただけで、あちこちひっかきまわされるようなことはなかった。「荷物パンパンに詰めてきたし、赤ちゃんのものだけだから(ちっちゃくてあちこち飛ぶから)閉めるのに大変だよ。」と検査係の者に笑って言う。 朝、このトランクを閉じるのに2人がかりでやっととじたくらいなのだ。「な〜に、大丈夫。それが僕の仕事だからさ。」と黒人の大きな体の検査係は笑って言うと、片手1つでパン!と閉じて簡単に閉めてしまった。これには私たち2人とも「さすが。。。」といわざる終えなかった。
航空券を渡すと、「今回お隣が空いていますので、もし良かったらカーシートを機内で使われますか?」と聞かれた。機内でカーシートを使う場合、通常だと席1つ分使うので1人分余計に航空券を購入しなければならない。ラッキーだった。バシネットでもしだめだったら、カーシートでなら眠ってくれるだろうと思った。そして、「手荷物はおいくつですか?」と聞かれ、「カーシートとベビーカー、それに荷物が5個あるんですが。。」というと、「じゃあ、お子さんもいますしね、本来なら預け荷物は2個までですけど、必要なもの以外は預けて良いですよ。」と言ってくれた。なんと親切なJALさんだろう!さすがファミリーサービス様さまだなあ、今回のフライト結構良いかも。。。とワクワクしてきた。
夫と短いお別れを済ませ、手荷物検査へと進んだ。テロ後のように込んでいるかと思ったが、全然空いていた。
手荷物検査では、それほど厳重ではなく、ボディチェックもなかった。私はべべをベビーカーからおろして、ベビーカーとカーシートを検査機に通し、2人でチェックポイントを一緒に通った。
JALのゲートで待っていると、周りは日本人が当然多かった。ああ、日本に帰れるんだ!と思うと私はとてもワクワクした。今回は本当に嬉しかったのだ。スヤスヤとカーシートで眠るべべの顔を覗いて中年のおばさんがニコニコっと笑った。「可愛いわねえ〜」と隣にいた旦那さんとみられる男性に囁いた。
暫くすると、JALのグランドスチュワーデスさんたちが2人ほどべべの顔を見にきた。「まあ、可愛い!お目目が大きいですねえ。」「ほーんとお鼻も高くって。」とべた誉めである。お世辞なのかな?と私は少々びっくりしてしまった。スチュワーデスさんたちは、カーシートが飛行機でも可能なものであるかどうかを確認し、荷物をもってくれて「XXX様、それではご案内します。」と機内へと誘導された。ここでベビーカー使用はお終い、あとは着陸直後に使用可能となる。カーシートがない場合には、だっこするか、おんぶひもなどを使うといいだろう。搭乗もファーストクラスと同じ時間で、機内でごたごた準備をしているとエコノミークラスの一般の乗客がどやどやと入ってきた。
機内は6割ほどといったところで、混雑もしていなければがら空きというわけでもなかった。バシネット中央席の通路側が私の席で、そこから3つほど空きがあり、反対通路側にインドネシア人女性が乗り合わせた。その方もべべをみて「可愛いね。いくつ?」などと聞かれ会話をかわし、「泣いたりして迷惑かけるかもしれませんがすみません。」というと、「いいのよ〜」と二コリとしてくれた。日本では、最初の一声が大切である。機内に入ったそのときから、子どもが迷惑をかけないようしっかりしなくては、と思い始めた。
ちなみに私は元気な子に薬を飲ませる事が嫌なので、べべには睡眠薬的な薬は飲ませなかった。
離着陸時には、大人は赤ちゃんを抱いていなければいけない。そして、その際には耳鳴りがしないように赤ちゃんにおっぱいや水などを飲ませる、とネットで前情報を得ていたので、私はその間にべべにおっぱいがあげられるよう、前後のおっぱい時間のスケジュールをあわせていた。機内に乗る2時間位前に飲ませておくと、おなかがそれほどすかずに離陸時まで我慢できるようである。とはいえ、「さあ、離陸だ!」と思って飲ませていても、飛行機はグルグルと動くだけでなっかなか離陸しなかったりするので、飛行機が動き出してからも10−15分くらいは、まだ飲ませないほうがいいだろう。このタイミングが難しい。
さて、機内ではべべは、よく寝る子なのでずっと寝ているかなと思っていたのだが、実際にはそうでもなかった。ギャーギャーと泣いたりしないもののバシネットではうるさいからか遊んでしまって眠らずにいたため、カーシートを使うと食事中は寝てくれたりと、フライト11時間中、約半分くらいは寝てくれた。あとの半分はニコニコと遊んだりだっこしたり、また少しだっこして後ろの方で歩いたりしていた。
その間、スチュワーデスさんたちがやってきて、「わー、可愛い!こんなに可愛い赤ちゃんがいて羨ましい!」「やっぱりハーフだからですねえ。」と少しおしゃべりしたり、だっこしてもらったりしていた。離陸してからすぐに、おむつと離乳食セットをもってきてくれた。この中には、赤ちゃんおせんべ、バナナ、ウェットティッシュ、汚れおむつ入れ、それから2瓶離乳食に飛行機のついたスプーン、よだれかけが可愛い黄色いバッグに入っていた。べべはまだ離乳食は開始していなかったので、記念として持ち帰る事にした。途中で、スチュワーデスさんが、「良かったらこれで遊んでネエー。」とうさぎのおもちゃを持ってきてくれた。布製でしっかりしている中に鈴の入ったおもちゃである。そのあとも「もう少し大きくなったら使ってね。」といって歯磨きセットのバッグを持ってきてくれた。 空いていたせいか、スチュワーデスさんもそれほど忙しくなかったらしく、あれこれと気にかけてくれて、初めてのJALは私にとってなかなか好印象だった。
無事11時間後に成田空港へ着陸、このときもおっぱいを飲ませ耳鳴りを避けた。手荷物はすべてスチュワーデスさんがもってくれ、私はべべをカーシートに入れ、運び出す。連絡パイプのところにはすでに私のベビーカーが置いてあり、グランドスチュワーデスさんが待っていてくれた。手荷物はそこで彼女に預けられ、入国審査へと進む。入国審査のところでは、私のベビーカーが大きいので、列には並ばず、空港での勤務社員用入り口から通されたので、スムーズにいった。預け荷物を引き取るベルトコンベアーのところでは、グランドスチュワーデスさんが私の荷物をすべて取ってくれ、2人がかりで出口まで運んでくれた。出口では、私の両親が待っていてくれた。私はすぐに父が確認でき、少し離れたところで母が一生懸命私達を探しているのが見えた。
この日、母は「遅れたら困るから早く行こう、早く行こう。」と父をせかし、結局5時間くらい前に成田へ着き、仕方がないので成田山をお参りし、それでも時間があまったので喫茶店で時間を潰していたという。母は、「お父さん毎日べべちゃんの写真みて早く会いたいねーって楽しみにしてるのよ。」と毎日電話をくれていた。
一生懸命私たちの姿を探してる母の姿をみて、私は、本当に心待ちにしていてくれたのは、母自身なんだとわかった。
「よく来たねー。よく来たねー」と両親はとっても喜んでくれた。前回べべに会ったときから1ヶ月半ぶりなんだけど、私も会いたくて仕方がなかった。この日を本当に楽しみにしていた。1ヵ月半がとても長く感じられていた。
やっと 私たちは日本へ着いた。思ったよりも寒くない夕方のことである。
5ヶ月半になり、使い始めたべべのウォーカー。 音楽がなったり、ハンドルをにぎって動物達が動きます。
(*1)ファミリーサービス・・・65歳以上の方や大人1人でお子さんを連れている方が利用できるサービス。フロントで搭乗手続きをすると、荷物を機内まで持ってくれたり、機内ではグッズや離乳食、おむつ(MとLサイズのみ)などをくれるので大変ありがたい。予約要
(*2)バシネット・・・10・5kg までの乳児使用可の赤ちゃん用簡易ベット。 JALにはバシネットがついていて、バシネットを利用すれば、赤ちゃんは大人の通常料金の10%(80-100ドル程度)で済む。バシネットがあれば赤ちゃんは横になれるし、いつもだっこしていなくても済むから安心だ。
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