クリスマス

ハロウィーンやサンクスギビングなどのパーティの様子も書くつもりではいたのだが、なんだかんだとバタバタしているうちにあっという間に12月・・・。毎年、9月の始業式から年末まで 本当に駆け足で過ぎ去っていくのである。

12月にはクリスマスという大イベントがあるが、実はその前の12月10日にはハヌカ (Hanukkah) という日本ではあまり知られていない行事がある。ハヌカとは、クリスマスをお祝いしないユダヤ人のお祝い行事で、8本のロウソクを毎日1本ずつ灯し8本目、つまり8日目には豪華なディナーで祝うというものである。ユダヤ人の子ども達は、ハヌカの間 毎日大人たちからプレゼントが貰えて、一緒にドレイロル (dreidel) というコマのような遊び玩具や Star Of David という星の形したものなどが貰える。日本人でユダヤの人はいないが、全米や欧米、東南アジアなどにはユダヤ人は実に多く、ハヌカも有名な行事なのだ。

様々な人種・宗教がある幼稚園では、偏ったり差別的に特定の宗教のものだけを教えていくことは出来ない。教師としては気をつけながらも一般的な行事や教えだけに限らず様々なものを教えていくことが大切だ。

以前勤めていた園では、ハロウィーンやクリスマスは勿論、誕生日さえ一切の行事はしない、という方針を取っていた。「(行事を)したくない人種には差別的になるため」とのことだったので「そんなもんかな。」と思っていたのだが、今の園では色んな行事を取り入れ、パーティも1年中あり父兄参加のイベントが多い。子ども達は、実に楽しそうである。ハロウィーンやクリスマスなど国や人種、宗教によって祝い方も違いがあるし、全くしない人だっているだろう。だけど、アメリカに住み、アメリカの行事をクラスの皆でエンジョイする子ども達の嬉しそうな顔!誕生日というスペシャルな日なのに、なにもしないで誰からも「Happy B-day!」と言われないのは、子どもにとって本当に「必要でない」なのだろうか?
私は、純粋に色んなイベントを子ども達と一緒に楽しみたいし、ハヌカなどユダヤ人でなくても子ども達に教えながら 色んな世界があることを教えていきたいと思う。だって学習は楽しくなくっちゃ!だもんね。

。。。というわけでクリスマスの前にはハヌカをアートや絵本などから学んでいったのだが、ハヌカの日にはお祝いの日に食べるというポテトケーキ(ポテトをつぶしてパンケーキのように焼いたもの)などを作ったり、Star Of Davidやロウソクなどのコラージュアートをした。
ハヌカはユダヤ系じゃないアメリカ人でも大体のことは理解している。ハロウィーンやサンクスギビンズと違って、アメリカに来るまでハヌカという行事を全く知らなかったため、私は教えるのに困ってしまった。
子ども達が大きくなってきて、こうした行事を理解するので教える側の私にとってもある意味挑戦でもある。インターネットでリサーチしたり、本を読んだり、友達に聞いたりしながらハヌカの期間を過ごしていった。

そしてクリスマス前のある平日の夕方、私達は「ホリデーパーティ」を開催した。例年通り、子ども達はクリスマスキャロルを歌う。今年は
"♪ Jingle Bell ♪"
"♪ Up on the Housetop ♪"
"♪ Dreidel ♪"
"♪ Santa Claus Is Coming to Town ♪ "
"♪ We Wish Your Merry Christmas ♪ "
など曲数を増やした。去年から繰り上がって2年越しで担当している子ども達がほとんどなため 去年より沢山の曲を覚えられる為である。父兄達は、ものすごい数集まってくれた。両親だけでなく、兄弟、祖父母、親戚などなど一家総出で殆どの子供の家族が集まった為、普段は広い教室もパンパンである。親たちはビデオやデジカメを用意し、子ども達が歌う。 "We Wish Your Merry Christmas" のところを "We Fish Your Herry Christmas" と歌い笑いをとる。

今年はとても素敵なプレゼントを贈る事が出来た。
クリスマス前に、子ども達1人1人が壁掛けアートを作成した。
パートナーの先生が、1枚1枚布を縫い、子どもが自由に油性絵の具で絵を描いたりペイントしたものを棒に通しひもでつるしたもの。ある子は、形になってる絵を描いたり、またある子はピカソ的ペイントになっていたりする。何日もペイントをして時間かけて完成させた子もいた。教師は、それぞれの作品をャンディ包みにキレイにラッピングをし、子ども達には「ママとパパへのプレゼントだからね。内緒だよ。」と話す。秘密の好きな子ども達は、一生懸命プレゼントを仕上げて親にあげることを楽しみにしていた。

毎年 私達教師は、クリスマスになると父兄から贈り物を貰う。毎年工夫が凝らされているが、贈る方の父兄たちは「今年は何をあげようかしら?先生は何が欲しいのかしら・・?」なんて思うんじゃないだろうか?
幼稚園の先生への感謝の贈り物はその「園のレベル(授業料など)」にもよるようだ。比較的、貧しいエリアの園や授業料が安いところより 高授業料の園のほうが「良いもの」が贈られるのは、意外でもなんでもないと思う。

さて、本音のところで先生が貰って嬉しいものってなんだろう?
よくあるのは手作りクッキー、キレイなクリスマスオーナメント。これらは「だれもかれもが」じゃなければ嬉しいものだと思う。それから、手荒れクリームなど、教師ならではの使いそうな消耗品。比較的安上がりに済む類の1つ。
意外と「しっかり覚えていて」一番嬉しいものが、「ギフト サーティフィケイト」(商品券・カード)だ。これは、近くのモールでも良いし、ターゲットもOK、その先生が本が好きなら有名書店のものでもいい。10ドルでも20ドルでも 多分、どの先生もが喜ぶ贈り物だと思う。
反面、あまり多すぎると困るのがキャンディなど甘いものの類だ。子供1人からならまだしも これが4人5人と重なると「キャンディ」だらけになってしまうから、先生にキャンディを。。。と考えてる人は気をつけたほうがいい。

アメリカでは5月の教師感謝週間とクリスマス、お別れの日などに、先生にちょっとした贈り物をする習慣がある。よって教師を何年もしているとそれはそれは沢山のプレゼントになるわけで、「物」というのは思い出になるものもあれば、「家のどこにあるか分からない物」と化さないこともない。商品券は意外と何年も覚えているものだし、多分これが一番良いんじゃないかと思っている。
勿論、基本的に頂ける事には感謝をすべきであるし、先生にとって「私の子どもをスペシャルケアしてくれてありがとう!」という言葉が書かれたカードと贈り物がもらえる事は 私もとっても嬉しい。

ただ「毎年何をあげればいいか 困っちゃう。。」とお困りのあなた、来年はギフトサーティフィケイトを贈ったらいかがかな?

Wish you all had wonderful holidays!




今年もサンタが来てくれたね
(後ろのボードには着物の帯を使用)