皆さんは 「I-Message」という言葉かけを知っていますか? エッセイ「誉め教育」などでも少しずつ紹介してきた効果的な言葉かけの1つに「I-Message」というのがあります。アメリカの幼児教育では この言葉かけは大変効果的なので、今回は これをもう少し詳しくお話しましょう。
I-Messageは、子どもが不適当な行動をとったとき、自分の感情を伝えることにより、相手にいけないことなのだ、と意思表示をする言い方です。 また、これは誉めるとき、注意するとき、両方に使えます。「(あなたが)いけない。」「(あなたは)ダメだ。」というように ダメ、いけないでしょ、という台詞は相手(You)が主語になる言い方です。(You)を主語にした言葉かけは 子どもに罪をかぶせ、相手に取るべき行動を押し付けてしまう言い方です。
これに対し、I-Message は、(I)を主語にすることにより、相手の行動に対して、「自分」(I)は どう思うのか、相手に押し付けず、自分の言葉に責任を持つことが出来ます。
子どもの行動にがっかりし、(大人の作った)ルールいはんであると思うのは、大人の私であり、「いけない」と判断するのは 大人の 私(I) なのです。I−Messageは、自分の感情を話すことで、これは、がっかりしたママ自身の問題なのよ、と子どもに伝え、子ども自身にその言葉から 自分のとった行動を考えさせる言い方なのです。
それでは、具体的に下記のような状況では、どんなI-Messageが使えるでしょうか。
状況その1 子どもがテーブルなど、高いところへ登ってしまう。
よくない例:「テーブルに登ったらダメでしょ!」("Don't climb on the table!")
I-Message:「あなたがテーブルに登ったりするのをみるのは、ママ、怖いな。テーブルは丈夫じゃないし、落ちたらイタイ、イタイだよ。」("It scares me when I see you climbing on the table because it's not strong, and you might get owies.")
状況その2 物やおもちゃを投げる。
よくない例:「ものを投げるのはやめなさい!」("You do NOT throw your toys!!")
I-Message:「あなたがおもちゃを投げるのを見たら、ママは 心配だわ。そうやって投げたらおもちゃは壊れるかもしれないし、そうしたら あなたが悲しむでしょう。」("I worry when I see you throw the toy because it could be broken, and you will be sad if your toy is broken.")
状況その3 友達を叩いたり,押したりする。
よくない例:「お友達を叩いたら ママ いけないって言ってるでしょ!」("I've already told you that you may not hit your friends!!")
I-Message:「あなたが、お友達を叩いたら、ママは心配になるよ。お友達をみてごらん、すっごく悲しそう・・・。(叩くのではなく、)言葉を使っていいましょう。」 ("I feel worry when I see you hit your peers. Look at him (pointed to the boy who got hit,) He is so sad. Why don't you use your words.")
I−Messageでは、まず 自分の気持ち(感情)を伝え、子どものしている状況(出来事)を文章で話し、なぜ 自分がそういう感情になるのか(理由)を 適切な言葉で伝えます。子どもに、やめるよう直接的な言葉で強制せずに、子どもに尊敬の意を保ちながら、いけないということを伝えることができるのです。
よくない例と I-Message の違いが分かりますか?たとえ、2歳児で、言葉はまだわからないから・・と単語単語で話しかけをするより、ちゃんとした文章で説明することは 彼らの言語発達のためにも 薦めます。そして、上記のような台詞でも2歳児は、ちゃんと話を聞き取る能力を持っています。 I-Messageを作ることにより、大人の私達も「どんな気持ちであるのか?」適切な言葉を考えさせられます。言葉かけについて、子どもと一緒に、学習していきましょう。
また、このI-Messageは パートナーや配偶者、友達などにも、意思を伝えるのに 効果的なんですよ。